(台北中央社)林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)は25日、訪台した北村経夫(自民党)、堀井巌(同)、平山佐知子(無所属)の各参院議員と面会し、台湾と日本の交流、第三国での協力強化に期待を寄せた。
北村議員らはいずれも超党派議員連盟「日華議員懇談会」のメンバーで、今年5月の頼清徳(らいせいとく)総統就任式に出席した。外交部(外務省)は24日、各議員は同日から26日までの日程で安全保障政策に関する総統諮問機関の国家安全会議や立法院(国会)などを訪問し、議会交流や地域情勢などについて意見交換するとしていた。
林部長は25日、フェイスブックを更新し、石破茂首相が南米・ペルーで今月中旬に行われたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の日米韓・日中首脳会談で台湾海峡の平和と安定の重要性を強調したことに感謝を示したと明らかにした。
また平山議員が2011年の東日本大震災や今年1月の能登半島地震での台湾の支援に感謝する地元支援者の声を伝えた他、観光や教育旅行の分野での交流強化への期待を示したことに言及。頼総統が進める青年の海外での学習やインターンを後押しするプロジェクトなどを例に、より多くの台湾の若者が日本に留学し、夢をかなえることを望むとした。
第三国での協力強化については、中華民国(台湾)が外交関係を持たない国々で日本大使館の多くの支援を受けているとした他、日本、米国、オーストラリアが主導する南太平洋の島国ツバルの海底ケーブル敷設計画にも参加しているなどと述べ、同様の協力を東南アジアや他の太平洋島しょ国に広げたいと語った。