(台中中央社)ヘリコプターと固定翼機による救援部隊、内政部(内務省)空中勤務総隊の創設20周年を記念した式典が8日、中部・台中市の同隊中区清泉崗空港第2大隊基地で開かれた。出席した頼清徳(らいせいとく)総統は、同総隊が政府による支持の下で国家の災害救助・救援における固い後ろ盾となり、引き続き人々の安全を守っていくよう激励した。
同総隊は2005年11月9日に発足した。多目的ヘリUH60M「ブラックホーク」やAS365「ドーファン」、固定翼機ビーチ200キングエアを運用し、災害救助や救難、救護、輸送、観測、パトロールなどの任務を担っている。
頼総統はあいさつで、総隊はこれまでに延べ3万回近く出動し、救援人数は8000人以上に達すると紹介。さまざまな困難な任務を遂行してきたことに最大の敬意と謝意を表すと述べた。また、今年4月の台湾東部沖地震の際、孤立した東部・花蓮県のタロコ(太魯閣)渓谷で300人を救出し、物資輸送の任務を行ったことにも言及した。
頼総統は、政府として今後も総隊を支援していくと説明。行政院(内閣)がドーファン部隊の性能向上計画を承認したことに触れ、ブラックホークと合わせて高空、低空での各種の救援任務を安全かつ効率的に遂行できるようになると期待を寄せた。