(台北中央社)国防部(国防省)は21日、米国とカナダの軍艦各1隻が20日に台湾海峡を南から北に航行したと発表した。林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)は21日の立法院(国会)外交・国防委員会で、自由通航権は「国家の利益に合致するだけでなく、インド太平洋地域全体の利益にも合致する」と述べた。
林氏は、米国をはじめとする主要7カ国(G7)や中国の防衛ライン「第1列島線」にある各国など、理念が近い国家が台湾海峡の平和と安定、特に自由通航権を重視していることに感謝を示した。民進党の王定宇立法委員(国会議員)への答弁。
インド太平洋地域を管轄する米海軍第7艦隊は20日、ミサイル駆逐艦「ヒギンズ」とカナダ海軍のフリゲート艦「バンクーバー」が同日、台湾海峡を通過したと発表した。
国防部は報道資料で、米国とカナダの軍艦の台湾海峡通過中は「全行程にわたって周辺の海空域の動向を把握し、状況は正常だった」と強調した。