(台北中央社)台北市内の商業施設建設を巡る汚職事件で、台湾台北地方法院(地裁)は5日、第2野党・民衆党主席(党首)の柯文哲(かぶんてつ)前台北市長に対する台湾台北地方検察署(地検)の勾留と接見禁止の請求を認めると決定した。
汚職事件を巡り、台北地検は先月31日、汚職容疑で取り調べを行っていた柯氏が無断で取調室を離れようとしたことから、柯氏を逮捕した。収賄や利益を図った罪の嫌疑が重大であり、証拠隠滅や口裏合わせの恐れがあるとして勾留請求を行った。だが台北地裁は2日未明、検察から提出された証拠では柯氏の犯罪の嫌疑が重大であると認められないとし、釈放を決定した。
台北地検は3日、台北地裁の決定を不服として抗告。台湾高等法院(高裁)は4日、台北地裁の判断を退け、審理を同地裁に差し戻した。