(台北中央社)総統府は18日、2024年の新年に国内外の要人らに送るグリーティングカードを公開した。来年の干支、辰(たつ)にちなんだ祝いの言葉やイラストを盛り込み、各界の繁栄や国家の安泰、人々の平穏などを願う思いが込められた。
カードには「万物興竜 平安好事」の言葉が印字された他、台湾の自然のイメージを取り入れた竜のイラストが描かれた。記者会見に出席した総統府の林聿禅(りんいつぜん)報道官によれば、新年のめでたい雰囲気を表現したという。賀詞は「興隆」の「隆」が中国語で同じ発音の「竜」で置き換えられ、言葉遊びにもなっている。蔡英文(さいえいぶん)総統と頼清徳(らいせいとく)副総統の署名も印刷された。
デザインは、音楽賞「ゴールデン・メロディー・アワード」(金曲奨)や台湾ランタンフェスティバル(台湾灯会)など大型イベントのビジュアルデザインを担当した経歴を持つイェン・ボージュン(顔伯駿)氏が手がけた。
動画版のグリーティングカードも併せて制作され、総統府の公式サイトで公開された。動画版には竜が線になって「2024」にも「LOVE」にも見える軌跡を描く演出が取り入れられた。林氏はメールやSNSで友人などにシェアしてほしいと呼びかけた。