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蔡総統、日本の新駐台代表と会談 経済パートナー関係の深化に期待/台湾

2023/12/11 17:57
総統府で日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所の片山和之新代表(左)と会談する蔡英文総統=11日、台北で鄭傑文撮影
総統府で日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所の片山和之新代表(左)と会談する蔡英文総統=11日、台北で鄭傑文撮影

(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は11日、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所の片山和之新代表(大使に相当)と総統府で会談し、台湾と日本が今後も経済や貿易の分野でパートナー関係を引き続き深化させ、インド太平洋地域の繁栄や発展に共に尽力できるよう期待を寄せた。

片山氏は1983年に外務省に入省し、米国や中国、ベルギー、マレーシアなどでの勤務を経験。2020年7月から今年10月までペルー大使を務め、先月17日に現職に着任した。米国留学中の1986年に台湾の民主化をテーマに修士論文を執筆した経歴も有する。

蔡総統は、片山氏がかつて台湾の民主化に関する研究を行っていたことに触れ、台湾駐在によって台湾の民主主義の成果についての理解がさらに深まることだろうとあいさつ。民主主義や自由は台湾と日本が共有する価値観であり、インド太平洋の平和と安定の維持は台湾と日本の共通の使命だと述べた上で、先月の主要7カ国(G7)外相会合や日英外務・防衛閣僚会合(2プラス2)の会合後の共同声明で台湾海峡の平和と安定の重要性に関する言及があったことに言及し、台湾海峡の平和に対する日本政府の固い支持に感謝を表明した。

また、片山氏が着任後に表明した「日本のファンを増やす」との目標は、「台湾通」を日本で増やすという台湾の目標とも合致しているとし、片山氏と共に分野や世代を超えた台日間の交流を促進し、双方の友情を引き続き増進させていきたい考えを示した。

片山氏は、台湾には過去に5度、旅行や出張で訪れたことがあり、最後に訪問したのは2006年だったと紹介。この17年間に台湾が大きく変わったことに気付いたと話し、台湾の変化に追いつくべく努力していくと語った。また、在任中にはより多くの台湾人と日本人に互いの重要性を知ってもらえるよう努力し、経済や文化、学術、人材など各分野での交流を引き続き推進していくと表明した。

(編集:名切千絵)

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