(台北中央社)台湾高等検察署(高検)は27日、国家安全法違反などの罪で元軍人と現役軍人計10人を起訴した。このうち、現役軍人2人は人民解放軍に投降する意思を示す動画を撮影する代わりに金銭を受け取ったとして汚職防止条例違反で起訴された。高検は被告らが個人の利益のために国家の安全に著しく危害を与えたとし、裁判所に対し重い処罰を求めた。
高検の報道資料によれば、現役軍人2人は仲介人の要求に従い「喜んで解放軍に投降する」との内容の「心理戦」動画を撮影し、報酬を受け取った。高検は、この行為は国家に忠誠を誓う義務に著しく違反しているとし、現役軍人が中国に忠誠を示す行為は「悪性が極めて重大」だとした。
高検は、起訴された被告10人がいずれも元軍人または現役軍人であることを鑑み、法律の最も厳しい制裁を受けるべきだとした。