(台北中央社)来年1月13日投開票の総統選で、与党・民進党の総統候補、頼清徳(らいせいとく)副総統は21日、駐米代表を務めた副総統候補の蕭美琴(しょうびきん)氏と共に中央選挙委員会を訪れ、立候補を届け出た。頼氏は談話で「台湾を引き続き安定した道に乗せ、国際社会の中に入っていく」とし、「一つの中国という古い道に後戻りはしない」と決意を述べた。
総統選の立候補届け出の受け付けは20日に開始され、頼氏と蕭氏のペアが一番乗りとなった。最大野党・国民党と野党第2党の民衆党は候補者の一本化で合意したものの、統一候補についての結論は出ておらず、いつ立候補を届け出るのかは未定。無所属での出馬を表明し、署名方式で立候補の資格を得た鴻海(ホンハイ)創業者の郭台銘(かくたいめい)氏の動向も不透明だ。
多くの支持者が待ち構える中、中央選挙委員会に到着した頼氏と蕭氏。両氏は満面の笑みで支持者一人一人とハイタッチをし、建物の中に入っていった。
手続きを済ませた後に発表した談話で頼氏は「われわれの意志は固く、自信に満ちあふれている」と語り、団結を呼びかけた。また、台湾の安全とインド太平洋の平和には国際社会から注目が集まっているとし、台湾の人々が台湾を民主主義の道で前に進ませるのか、中国に依存して一つの中国原則の道を歩み、中国に抱き込まれるのか、どのような選択をするのか全世界が見ていると訴えた。