(ニューヨーク中央社)中米の国交締結国を歴訪する蔡英文(さいえいぶん)総統は29日、経由地の米ニューヨークに到着した。夜に開かれた台湾系住民との夕食会であいさつに立ち、米国や他の民主主義国家との関係はかつてなく重要になっていると語った。
蔡総統は、台湾は巨大な挑戦に直面していると言及し、民主主義陣営と団結すれば「われわれはより強くなれる」と訴えた。また、台湾は友情を当たり前のものだと思わないとし、「われわれと共に立つ全ての人々に感謝する」と述べた上で、今後も自由や民主主義、尊厳を守っていく姿勢を示した。
蔡総統が同日午後、宿泊先のホテルに到着すると、集まった台湾系住民らは中華民国(台湾)や米国の国旗を振って歓迎した。
道路を挟んだ向かい側では、蔡総統の米国経由に抗議するスローガンを唱える中国系の人々の姿も見られ、地元警察が秩序維持に当たった。
蔡総統の訪米は約4年ぶり。総統府が発表した行程によれば、ニューヨークに2日間滞在した後、グアテマラ、ベリーズに向かう予定。復路では米ロサンゼルスに立ち寄り、台湾時間来月7日に帰国する。