(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は旧暦小晦日(こつごもり)の20日、ビデオメッセージで旧正月(春節)の談話を発表した。新しい一年は「引き続き挑戦に満ちあふれた年になる」とし「政府は経済の振興と復興に取り組み、主権と平和を守る」と意欲を示した。
蔡氏は昨年を振り返り、新型コロナウイルスがもたらした試練に立ち向かったと指摘。「国際・地域情勢では大きな変化があった」とした上で、今年は新型コロナや世界的なインフレーション、サプライチェーン(供給網)再編の挑戦に「全力で取り組む」と述べた。
また中国軍が航空機や艦艇で台湾にいやがらせをし、台湾海峡周辺で軍事演習を行ったことに触れ、政府は同海峡と地域の平和と安定を守ると語った。
全ての国民に対しては、昨年の努力と団結に感謝を示し、今年も引き続き努力し、より良い台湾をつくろうと呼びかけた。
(編集:齊藤啓介)