24日早朝、南部・台南市東区の国定古跡「台湾府城城門・城壁遺構」のうち、大東門(迎春門)北側の壁体が崩落した。台南市政府文化局は26日、すでに監視体制を敷いた他、構造の補強や排水対策などを講じたと明らかにした。
大東門は昨年11月から修繕工事が行われていた。文化部(文化省)文化資産局は崩落の原因について、長時間の雨と構造の劣化が原因との初歩的見解を示した。
文化局は壁体について、れんがや石、土などの異なる建材に加え、過去に行われた複数の修復による構造物で構成されており、現在の鉄筋コンクリート造りの構造物のような強度はないと指摘。長時間にわたって土層に雨水が浸透すると軟化し、一方に対する圧力が高まると構造の安定性に影響が及ぶと説明した。
大東門は1955年にも風雨の影響で崩落している他、64年にも修繕が行われている。文化資産局は、今回崩落した箇所で見つかった盛り土は当時の材料と工法のものだとの見方を示した。
専門家も以前の城門の台座外壁はれんがや石を積み重ねたもので、隙間からは雨水が入りやすいと指摘。極端な気候により長時間雨が降った場合、中にたまった土や水の圧力に耐えきれずに壁体が崩落すると語った。
文化局は、今後専門家による調査結果に基づき、文化資産の歴史的価値と真正性を損なわないことを前提に、現代の技術や工法を適度に取り入れ、古跡の防災や防湿などの機能を高める方針を示した。異常気象についても設計に反映させるという。
