中部・苗栗県の龍鳳漁港で、夜の海が青く光る現象「青い涙」が確認され、地元で話題となっている。同県政府は30日、水質悪化を示す富栄養化の可能性も否定できないとして、環境の監視を行う方針を明らかにした。
富栄養化は窒素やリンなどの栄養塩が過剰に流入・蓄積し、植物プランクトンなどが異常増殖する現象で、進行すると、水中の酸素が不足し、魚などの水生生物が死滅するなど水質の悪化を引き起こす。
住民によると、29日夜、バケツの水を港内にかけたところ、水しぶきが青い蛍光を帯びて発光し、現場では驚きの声が上がった。地元漁民は、「青い涙」はこれまで南部・台南や離島の馬祖などで見られてきたが、同漁港で確認されるのは初めてだとしている。
同県政府農業処の蔡政新副処長は、「青い涙」は海洋性プランクトン「ヤコウチュウ」によるもので、波や外部からの刺激を受けると青く光ると説明した。春から夏への季節の変わり目に大量発生しやすいが、河川から供給された栄養分によって急速に増殖することもあるという。
蔡氏は、県内を流れる川が市街地を経て同漁港に注ぐ地理条件から、富栄養化が進み、ヤコウチュウが集まりやすい環境が形成された可能性があると指摘した。