(台北中央社)台湾海峡の澎湖に船籍を置く漁船「大進満8号」が23日の出港後、消息を絶ったことが25日までに分かった。一部メディアの報道によれば、中国漁船に対する燃料の違法販売で、中国側に拿捕(だほ)された疑いがある。台湾で対中政策を担当する大陸委員会は28日、大進満8号が中国側の関係当局の管理下にあり、乗組員、船体ともに無事であることを海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)が把握していると明らかにした。
海巡署が28日に発表した報道資料によると、大進満8号は23日午後0時過ぎ、澎湖県馬公漁港で出港手続きを行い、海巡署職員による安全検査を受けた後、出港が許可された。船上には台湾人3人とインドネシア人4人が乗っていた。
大進満8号は出港後間もなく船舶自動識別装置(AIS)を切ったものの、25日午前2時、澎湖の北西約50カイリ(約92.6キロ)地点でAISを再び作動させ、中国・アモイに向かって航行した。現在はアモイ湾の漳州港に停泊している。
この件について通報はなく、船主や乗組員の家族なども状況は不明だとしている。今後も引き続き意思疎通ルートを通じて動向の把握に努め、必要な支援を提供する方針だ。
台湾の漁船を巡っては、2024年7月にも中国・福建省に近い金門沖で澎湖船籍の大進満88号が操業中に中国海警に拿捕され、船体と船長が4カ月以上拘束され、21万人民元(約490万円)以上を支払った後に釈放された事例がある。
