世界的に有名な法科学者、李昌鈺(りしょうぎょく、ヘンリー・リー)氏が27日、米西部ネバダ州の自宅で死去した。87歳だった。李氏が長年教員を務めていたニューヘブン大学(米北東部コネティカット州)と家族が同大のウェブサイトで発表した。
1938年中国・江蘇省生まれ。60年に台湾の中央警官学校(現中央警察大学)を卒業後、台北市警察局で勤務。64年の渡米後はニューヨーク市立大で法科学の学士号を、ニューヨーク大では生化学の修士号と博士号を取得した。米国の「O・J・シンプソン事件」や台湾の陳水扁総統銃撃事件など多くの重大事件の裁判や捜査に関与した。
2006年には、米ディスカバリーチャンネルなどが制作したドキュメンタリー番組「台湾人物誌」で取り上げられた六人の中の一人に選ばれた。
李氏の訃報を受け、警政署(警察庁に相当)は28日、「法科学者だけでなく真相と正義に一生をささげた実践者でもある」「専門性と根性で世界の法科学のトップに立った」とその功績をたたえた。

