北部・基隆市に残る日本統治時代からの遺構「阿根納造船廠」周辺に設置された巨大バルーン「Mossmo光獣」が16日、突然破裂を起こし、ぺちゃんこになってしまった。その瞬間を目撃した一部のネットユーザーからは「衝撃的すぎた」との声が上がった。
同市では先月26日から今月26日まで、アートイベント「基隆潮芸術」が開催中。光獣を含め、計19点のアート作品が併せて設置された。
基隆市文化観光局の鄭鼎青副局長は、光獣は帆布のような素材で作られたと言及。パンク前日の夜には市内で雨が降ったため、気温の変化により、割れてしまった可能性があると説明した。
イベントの公式SNSでは、修復と調整を経て光獣の展示を再開するとし、人々から寄せられた関心と思いやりに感謝を伝えた。
光獣は高さ18メートルに達する。16日午後7時過ぎ、「パン!」と大きな音を立ててパンク。その場に居合わせた人たちは「まだ見に行っていないのに、もう終わりか」「かつてのラバーダックを思い出した」などとコメントを投稿した。
ラバーダックはオランダの芸術家、フロレンティン・ホフマンさんが手掛けたパブリックアート作品。2013年、北部桃園市での展示中、地震の影響で空気がやや抜けたことから、翌日の空気充填作業の最中、会場付近の風が強すぎたためか、突然破裂したことがある。