(台東中央社)東部・台東県政府が、特産品のウーロン茶「紅烏龍」のPRを強化している。このたび魅力を伝えるウェブサイトを開設してアニメーションやイラストなどでおいしさを視覚的に表現し、これまでのイメージからの脱却を図った。年末までには日本語版も公開する予定で、国際市場へのさらなる進出を目指す。
県政府財政・経済発展処は16日、報道資料を通じ、2000年代に開発された紅烏龍は台湾茶の歴史の中で最も新しい品種だと説明。急速に国際市場に進出し、世界的に高い評価を受けているとPRした。台湾と世界の新たな対話の可能性を切り開いているという。
ウェブサイトでは、台東の製茶産業の衰退と再興の歴史や栽培環境、製茶・抽出の方法などを紹介。味や風味を材木、蜂蜜、ミルク、パイナップルなどに例え、紅烏龍の特徴と魅力を具体的に伝えている。
ウェブサイトの開設に合わせ、県ではパンやコーヒーの専門家と協力し、紅烏龍を使った焼き菓子やコーヒードリンクを開発した。同処の章正文処長は中央社の記者に対し、特殊な抽出技術で分野を超えた茶の香りの魅力を掘り下げたと語った。
関連商品は11月15日までベーカリーの「ル・リュバン・パティスリー」(法朋烘焙甜点坊)やカフェの「GABEE.珈琲店」(いずれも台北市)で購入できるという。