(台北、桃園中央社)台北市の台湾鉄路(台鉄)台北駅構内で9日夕方、男が女性にわいせつな行為をし、内政部警政署(警察庁)鉄路警察局に現行犯逮捕された。その後の調べで、男は窃盗で指名手配を受けていることが分かった。
事件があったのは駅1階のコンコース。調べによると女性は当時、酒に酔って寝込んでいたとみられ、男は女性を壁際まで引きずってわいせつ行為に及んだ。多くの利用者が異変に気付くも制止せず、通りかかった外国人旅行者が通報したという。
警察や検察によれば、男は昨年、北部・桃園市内で盗んだ小型トラックを新北市まで運転した後、さらに路上に止められていた小型電動二輪車を盗難。裁判で懲役6月(罰金での代替可能)の判決を受けたものの、罰金納付と出頭のいずれも行っていなかったため、台湾桃園地方検察署(地検)が9月30日に指名手配していた。
桃園地検によれば、男はすでに収監された。
台鉄は15日、鉄路警察局と合同会議を開き、台北駅の安全強化について話し合ったと発表。警察による定点警戒の頻度を増やすほか、台鉄と鉄路警察による合同チームを作り、通常と異なる行動を取る利用者への声かけを実施するなどの対策を決定したと説明した。