(東京中央社)南部・台南市の財団法人、台南市台日文化友好交流基金会で栄誉董事長(名誉会長)を務める郭貞慧さんが15日、京都市から「国際交流推進特別表彰」を受けた。台南、京都両市の文化や教育、都市外交での交流を10年以上にわたり推進し、貢献を果たしたことが評価された。
郭さんはこの日、ロームシアター京都で行われた京都市自治記念式典で、松井孝治京都市長から表彰状を受け取った。同市が外国人に同表彰を贈るのは初めてだという。
郭さんは2013年、当時台南市長だった頼清徳(らいせいとく)総統の後任として基金会の理事長に就任。京都市との議会交流などを進めたほか、台南市内で文化イベントを積極的に計画し、京都から茶道や香道の講師を招いた。市関係者の相互訪問も進め、18年には両市の市議会が友好交流協定を結ぶに至った。
20年からは台南市政府観光旅遊局長を務め、21年に両市が交流推進協定を締結するのを後押しした。局長は23年まで務めた。
郭さんは受賞に当たり、非常に光栄に思うとコメント。自身への評価だけでなく、両市が官民の垣根を越えて築いてきた深い絆の象徴であり、新たな友好の一ページを開くものだと語った。