旧暦8月15日は、中秋節(中秋の名月)であると同時に、一部地域では土地の守り神「土地公」の誕生日ともされている。中部・彰化県渓州郷の農民はこの日、土地公が田畑を巡る際に使えるよう杖を作り、五穀豊穣に感謝を伝える。
農村文化を広める同郷の団体「与泥共好」は旧暦8月15日に当たる6日、イベントを開き、大人や子どもの参加者に杖の作り方を指導した。
指導した高一鑫さんによれば、農民は長さ1~2メートルの竹の枝を用い、中央を割って「金紙」と呼ばれる冥銭や線香を挟み込んで杖を作る。月の力が最も満ちる中秋節には、昔から農民が杖を作って土地公に供え、感謝や豊作への願いを示してきたという。