(東京中央社)李逸洋(りいつよう)駐日代表(大使に相当)は6日、高市早苗前経済安全保障担当相が自民党の総裁に就任したことに関し、「台日関係はますます良好になるだろう」と述べた。
東京都の紀伊国屋書店新宿本店で「台湾本フェア」の開幕式が行われ、出席した李氏や日本の超党派議員連盟「日華議員懇談会」(日華懇)の会長を務める古屋圭司衆院議員が台湾メディアの取材に応じた。
李氏は、高市氏はこれまで台湾に非常に友好的かつ親近感を示しており、今年4月に台湾を訪れた際には頼清徳(らいせいとく)総統ら要人と面会したと言及。また自身も、山口県で行われた「安倍晋三元首相をしのぶ会」や、林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)の訪日時(いずれも7月)に高市氏と顔を合わせたと明かした。
また、高市氏が安倍元首相の路線を継承しているとした上で、高市氏が首相に就任した場合はインド太平洋の平和と安全保障がより重視され、台日関係は一層深化し、全面的に引き上げられるだろうと述べた。その上で「われわれも日本政府と緊密な接触を維持し、台日関係をさらに推進していく」と語った。
古屋氏も高市氏について、台湾との関係は非常に密接だとした上で、日華懇の幹部の一人でもあると紹介した。高市氏が首相に就任した場合の組閣で官房長官に就くとされている木原稔前防衛相も台湾との関係がとても深く、日華懇の事務局長だと述べた。一方、中華民国国慶日(国家の日、今月10日)に合わせた国会議員訪台団への木原氏の参加については明言を避けた。