(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は7日までに米ラジオ番組のインタビューに応じ、トランプ米大統領が中国の習近平国家主席に台湾への武力行使を永久に放棄させられれば「トランプ氏は間違いなくノーベル賞を受賞できる」との考えを示した。
米ラジオ番組「The Clay Travis & Buck Sexton Show」で、バック・セクストン氏から両岸(台湾と中国)関係や地域情勢などに関してインタビューを受けた。番組は7日朝に放送された。総統府は同日、インタビューの内容を公開した。
頼総統は今年8月にトランプ氏が「『トランプ氏が大統領の座に就いている限りは台湾への武力侵攻はしない』と習氏から伝えられた」と明かしたことに触れ、引き続きトランプ氏からの支持を得られるよう望む考えを示した。その上で「トランプ氏が台湾への武力行使を永久に放棄するよう習氏を説得できれば、トランプ氏は間違いなくノーベル賞を受賞できる」と述べた。
もし現在、台湾海峡情勢についてトランプ氏と直接話し合う機会を持てるとすれば、特に国防や国家安全保障に関して何を伝えたいかとの質問に対しては、習氏が現在台湾海峡で軍事演習の規模を拡大しているだけでなく、東シナ海や南シナ海でも軍事拡張を行っていることに特に留意するよう助言すると語った。
また、台湾が仮に中国に併呑されれば、中国は国際社会で米国と競争するますます大きな力を得ることになると指摘。「ルールを基礎とする国際秩序を変え、最終的には米国内の利益にも打撃を与える」とし、トランプ氏がインド太平洋の平和と安定を引き続き守っていけるよう望むとした。