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きょうは中秋節 嘉義県の媽祖廟に“神の養子”が参拝に訪れる 100年の伝統/台湾

2025/10/06 17:11
航海の女神、媽祖の契子女(養子)とされる人々でにぎわう南部・嘉義県新港郷の媽祖廟「奉天宮」=2025年10月6日、中央社記者蔡智明撮影
航海の女神、媽祖の契子女(養子)とされる人々でにぎわう南部・嘉義県新港郷の媽祖廟「奉天宮」=2025年10月6日、中央社記者蔡智明撮影

(嘉義中央社)中秋節(中秋の名月)の6日、南部・嘉義県新港郷の廟、奉天宮では、台湾で広く信仰される女神、媽祖の「契子女」(養子)とされる人々が廟に戻って参拝をする行事が行われた。

行事に出席した翁章梁(おうしょうりょう)県長はあいさつで、子どもが生まれると親は皆、無事の成長を願って神に見守ってほしいと望むため、民間に契子女の伝統があると説明。媽祖の加護の下で健やかに育ち、中秋節に廟に戻って感謝を伝えることは意義深いと述べた。

奉天宮の何達煌董事長(会長)は、行事には100年以上の歴史があると紹介した。また今年の中秋節は直前の土日と合わせて3連休になったため、4~5日にも多くの契子女が訪れていたと語った。

子どもを連れて参拝に訪れた李さんは、7月の台風では自宅のベランダ屋根が吹き飛ばされたものの家族は無事だったため、媽祖の加護に感謝を伝えるために参拝に訪れたと話した。

奉天宮によれば、媽祖の契子女になるには、親が子どもを連れて廟を訪れ、書類の記入や媽祖への祈願といった「拜契」と呼ばれる儀式を行う必要がある。子が契子女になった後は、廟を毎年訪れてお守り(香火袋)の中の糸を交換する。16歳になると媽祖に感謝をささげ、香火袋を返す儀式を行うという。

(蔡智明/編集:田中宏樹)

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