妻、エリザベスさんの急死で球宴を欠場した台湾プロ野球・台鋼ホークスのスティーブン・モヤ内野手(元オリックス)が、22日の統一ライオンズ戦(高雄市・澄清湖球場)で復帰した。球団が用意したメッセージボードには、ファンからエリザベスさんへの哀悼の言葉が寄せられた。
エリザベスさんは18日、台湾に向かう機内で心肺停止となり、医療機関に搬送されたものの19日に息を引き取った。これを受けモヤは19、20両日の台湾プロ野球オールスター戦への出場を取りやめた。
モヤは22日の試合に「4番・指名打者」で出場。一回裏に打席に立つと、観客は立ち上がって拍手を送った。モヤはこの回、中堅へ犠牲フライを放ち1点を挙げた。台鋼は7―1で快勝した。
試合後のセレモニーでモヤは「皆さんの応援に感謝している」とスピーチ。自身は妻に別れを直接伝えられなかったとし、家族との時間を大切にしてほしいとファンに語りかけた。その上で「とてもつらいが、これからも毎日球場に足を運んで練習に励み、最高の状態で試合に臨む」と話した。