今年1月に廃止された北部・新北市板橋と東部・花蓮を結ぶ高速バス路線が22日に復活する。バス事業者を変え、今後は土日や国定休日に1往復運行する予定だ。全区間の運賃は558台湾元(約2800円)だが、運行開始から3カ月間は交通系ICカードを利用すると半額の279元(約1400円)で乗車できる。
北部と花蓮を結ぶ高速バスは、2021年1月に北東部・宜蘭と花蓮を結ぶバイパス道路が開通したのに伴い、3路線が開設されたが、新型コロナウイルスや台湾鉄路(台鉄)の輸送力増強などの影響を受け、今年1月までに順次廃止された。
廃止された3路線を統合する形で新たに開設されるのはカバラン(噶瑪蘭)汽車客運の1918番バス。運行日には板橋を午前10時、花蓮を午後4時に出発し、途中、台北市の南港バスステーション(転運站)、宜蘭県の蘇澳バスステーションなどに停車する。片道の所要時間は約4時間。3列シートの車両で運行される。
20日に板橋バスステーションで開かれた関連式典に出席したカバラン汽車客運の李俊仁総経理(社長)は、利用が安定した場合、運行本数を増やす可能性を示唆した。