農業部(農業省)が建設を支援した東部・花蓮県瑞穂郷の農業普及センターとブンタン加工場が20日、供用を開始した。ブンタンの大きさの分類や皮むき、果肉の取り出しなどが機械化され、人件費の削減が期待されている。
瑞穂郷のブンタンの栽培面積は約650ヘクタール、年間生産量は1万3000トンに達する。加工場では1カ月当たり650トンを処理可能で、これまで25~30人必要だった作業員が、今後は10人で済むようになる。果肉はジャムやドリンクに、皮から採取したエッセンスはハンドソープや洗剤、ブンタンの香りが付いた砂糖や塩などに加工できる。
瑞穂郷農会(農協)の黄盛皇総幹事は、ブンタン全てを利用でき無駄をなくせると強調する。また台湾では中秋節(中秋の名月、今年は10月6日)前後にだけブンタンを食べる習慣があるが、加工品は一年中食べられる商品などにでき、規格外のブンタンを使えるとメリットを語った。