(台北中央社)政府系研究機関、国家中山科学研究院(中科院)は17日、北東部・宜蘭県で無人水上艇(USV)の展示会を開催した。国内外の企業12社が参加し、このうち台湾企業3社が同県蘇澳沖で動態展示を行った。中科院の李世強(りせいきょう)院長は、将来的に水上無人艇は国軍での運用が見込まれるとし、防衛作戦においてより大きな抑止効果を発揮することになると述べた。
海上で動態展示を行ったのは、サンダータイガー(雷虎科技)の「シーシャーク800」(海鯊800)、カーボン・ベースド・テクノロジー(碳基科技)の「碳険家一号」、竜徳造船の「黒潮」。遠隔操縦距離や電子光学・赤外線センサーによる目標捕捉映像、基本的な操作性能などが披露された。
李氏は、今回の展示に参加した海外企業5社に感謝を述べ、「間もなく中国からの制裁を受けることになるだろう」とした上で、自由・民主主義陣営を選んだからには、製品は必ずや国軍に採用・運用されることだろうと語った。
中科院システム発展センターの曽耀華プロジェクト座長は、今回の展示の狙いは国内外企業が交流し、各製品の素晴らしい面を示すことにあると説明。「武力を競うものではない」と強調した。今後、各企業の製品の仕様や展示の成果をまとめ、USVの調達が必要な国内の各部門に情報を提供するとした。
展示会は18日まで行われる。