(台北中央社)馬英九(ばえいきゅう)元総統は15日、訪問先の中国福建省アモイで、中国共産党序列4位の王滬寧・人民政治協商会議主席と面会した。両岸(台湾と中国)が台湾独立反対などを基礎として協力を深め、対立の代わりに交流を行いたい考えを示した。
馬氏は馬英九基金会が主催する青年育成プログラム「大九学堂」のメンバーを帯同し、14日から2週間の日程で訪中している。15日にアモイで開かれた「海峡フォーラム」の前に王氏と面会した。
海峡フォーラムは中国側が両岸の民間交流の場としているが、台湾で対中政策を主管する大陸委員会は11日に発表した報道資料で「中国共産党による統一戦線工作のプラットフォーム」だと指摘。両岸交流を行う際は対等と尊厳を堅持し、統一戦線工作の見本に陥らないよう呼びかけていた。