(台北中央社)台湾では4月から、防空演習と災害救助演習を統合させた「都市(城鎮)強靭(きょうじん)性演習」(全民防衛動員演習)が11県市で順次行われている。台北、中部・台中、南部・台南の3市では、来月9日から10日間の日程で実施される定例軍事演習「漢光41号」の実動演習と併せて都市強靭性演習を行う。その他の各県市も30分間の防空演習と60分間の戦災救援活動を実施する。防空演習時には、重点地域内の駅など公共の場に居合わせた人々は、指示に従って避難所などに移動することが求められる。演習によって社会全体の防衛強靭性の強化を図る。
行政院(内閣)の季連成政務委員(無任所大臣に相当)が18日、明らかにした。
台北、台中、台南の3市では漢光演習期間中にそれぞれ1日ずつ、敵の封鎖への対抗から全面作戦までを想定して都市強靭性演習を実施する。
全国の防空演習では各県市で三つの重点地域が選定され、重点地域内の人や車は演習時に全て退避することが求められる。地域内の指定の駅など重要な公共の場では避難誘導演習を行い、人々を決められた避難所などに退避させる。その場にいた人は指示に従って避難所や指定の安全な場所に移動する必要がある。
防空演習終了後には、台北、台中、台南を除き、各県市で60分間の戦時救援活動を行う。季氏は、戦災救援の部分がこれまでの演習とは最も大きく異なる点だと説明した。