台北市北西部に位置する湿地、関渡平原で恒例の田んぼアートが見頃を迎えている。今年の干支(えと)にちなんでヘビ4匹が描かれており、「2025」の数字を構成している。
同市七星農田水利研究発展基金会がその年の干支に合わせて制作した。6回目を迎えた今年は「蛇全蛇美」がテーマとなった。蛇全蛇美は、中国語で完全で全く欠点がないことを意味する「十全十美」と発音が似ている。
田植え作業は3月から始まり、白、黄、緑、紫、黒、赤の計6色の苗が使われた。
関渡平原には数百ヘクタールにわたる水田が広がっており、米作りの歴史は100年を超えるとされている。冬の渡り鳥にとっての重要な渡来地でもあり、市は田んぼアートを通じて、地元の自然環境と美しい水田の風景を伝えられればと期待を寄せた。