(台中中央社)中部・台中市で先日、アクシデントによってキッチンに閉じ込められた一人暮らしの女性が、機転を利かせてケチャップで部屋番号と「SOS 119」の文字を紙に書いて窓から外に投げたことで、閉じ込められてから43時間後に無事救出される出来事があった。
台中市政府警察局第六分局が20日、明らかにした。
警察によると、閉じ込められていたのはマンションの高層階に住む20代女性。女性がキッチンに物を取りに行ったところ、突然の強風でドアが閉まり、開かなくなった。携帯電話も身につけていなかったという。キッチンの冷蔵庫の中には食べ物があったため、命の危険はなかったが、ふと、ケチャップを使って助けを求めることをひらめいた。そこで、キッチンにあった紙袋に部屋番号と助けを求める「SOS 119」の文字を書き、近隣住民のベランダに向けて投げた。紙は四方に散らばり、近隣住民に発見された。17日午前7時過ぎに派出所に紙の発見者から通報が入り、警察や消防が即座に救出に駆けつけた。
警察は一人暮らしの人に対し、室内に緊急通報装置を設置するなどし、突発的な状況下で即座に助けを求められるように備えるよう注意喚起した。