(ロンドン中央社)英国の大学評価機関クアクアレリ・シモンズ(QS)が19日に発表した2026年版の世界大学ランキングで、トップ200に台湾の大学が3校選ばれた。最高位は台湾大(台北市)で、前回の68位から順位を五つ上げて63位になった。
ランキングは106カ国・地域の約1500校を対象とし、「研究と発見」「就職力と成果」「学習環境」「国際的関与」「持続可能性」の五つの分野で評価した。
台湾からトップ200に入ったのは台湾大に加え、176位の清華大(北部・新竹市、前回210位)と199位の陽明交通大(新竹市、同219位)。清華大は3年ぶり、陽明交通大は初めてトップ200にランクインした。
台湾の上位10校はトップ200入りした3校の他、成功大(203位、南部・台南市)、台湾科技大(345位、台北市)、台北科技大(420位、台北市)、台湾師範大(435位、台北市)、中山大(439位、南部・高雄市)、中央大(587位、北部・桃園市)、台北医学大(597位、台北市)。いずれの大学も順位を上げた。
QSは、台湾の大学が最も成績を伸ばした指標は「教職員1人当たりの論文被引用数」で、各大学の順位上昇の大きな要因になったと分析。一方で「国際的関与」や「就職力と成果」、「学習環境」の分野については他国の大学に追いつくために強化が必須だと指摘し、特に国際協力や国際的な人材誘致に力を入れる必要があるとした。
ランキングのトップ5は、米マサチューセッツ工科大、英インペリアル・カレッジ・ロンドン、米スタンフォード大、英オックスフォード大、米ハーバード大だった。日本の最高位は東京大で36位だった。