南部・屏東県恒春鎮にある国定古跡、恒春古城の西門に男性がぶら下がっている映像がインターネット上に広まっている。これに対し屏東県政府文化資産保護所は、古跡の損傷が確認された場合、文化資産保護法違反で処罰する方針を示した。
恒春古城は清朝時代の1871年に台湾島南部に漂着した宮古島島民が台湾原住民(先住民)族パイワン族に殺害されたの受け、74年に日本軍がパイワン族集落への侵攻を図り、台湾南端の恒春半島一帯で約半年間にわたり占領体制を敷いた牡丹社事件をきっかけに、79年に完成した。1985年に国定古跡に指定された。
映像には男性が西門の上部にぶら下がった状態から地上に飛び降り、道路を走るオートバイに接触しそうになる様子が写っていた。
文化資産保護所によると、文化保存法では、古跡を損傷させた場合、6月以上5年以下の懲役に加え、50万台湾元(約223万円)以上2000万元(約8900万円)以下の罰金が併科される恐れがあるという。