(台北中央社)台湾のシーチン・ツォウ(鄒時擎)監督の監督デビュー作「左撇子女孩」(Left-Handed Girl)が、来月開かれる第64回カンヌ国際映画祭の批評家週間に選出された。同作には、「アノーラ」で昨年、同映画祭の最高賞パルムドールや米アカデミー賞5部門を受賞した米国のショーン・ベイカー監督が共同脚本として参加している。
同作は、台北の夜市で生きるシングルマザーとその2人の娘に焦点を当て、女の子が伝統的な家庭のしがらみと個人の意識の目覚めの間でもがく姿を描いた作品。
ツォウ監督はベイカー監督の「Take Out」や「タンジェリン」などの作品に参加している。
「左撇子女孩」は、ツォウ監督とベイカー監督が脚本を共同執筆した。ジャネル・ツァイ(蔡淑臻)らが主要キャストを務める。
ツォウ監督は、今回の選出は長年の努力が認められた瞬間だとし、感動と喜びでいっぱいだとコメントを寄せた。
批評家週間は若手映画製作者を支援する部門で、長編2作目までを対象にしている。今年は1000本の応募作の中から11本が選ばれた。来月14日から22日まで開かれる。