(台南中央社)南部・台南市安南区のバスターミナル「和順バスステーション」(和順転運站)が15日、正式運用を開始した。コンビニや飲食店が入居し、アジア太平洋国際野球訓練センター(亜太国際棒球訓練中心)や台湾歴史博物館など観光地へのアクセス向上も図られる。
同バスターミナルは今年1月15日に試験運用を開始した。記念式典に出席した黄偉哲(こういてつ)市長は台南市の公共交通機関について、バスへの依存度が高いと指摘。2010年から17年まで台南市長を務めた頼清徳(らいせいとく)総統がバス路線の再編や車両の更新などに取り組んだことに触れ、この政策を引き継ぎ、バスシステムをより充実させると意気込んだ。
また台南市政府では9人乗りの小型バスやタクシー車両を使ったバス路線の開設を進めており、バスネットワークのサービス向上を図りたいとした。
市は、バスターミナルの整備により交通と観光、野球の試合が結び付き、地方の発展をもたらすことが期待されると強調。同市交通局は、市の中心部と郊外を結ぶ重要な拠点として、病院や駅、学校などへ向かう多くの路線が利用できると利便性をアピールした。