(台北中央社)延伸工事が進められているメトロ(MRT)環状線のうち、「北環段」と呼ばれる剣南路(台北市中山区)―新北産業園区(北部・新北市新荘区)間で未着工だった区間が16日、着工した。開業すれば、同区間は28分で結ばれる見通し。
環状線は全長49.31キロの路線で、2020年には第1期区間の大坪林(新北市新店区)―新北産業園区間15.4キロが開業した。残りの区間でも順次工事が行われている。
この日着工したのは、故宮博物院北部院区前に設置される故宮駅や台北メトロ文湖線との乗換駅となる剣南路駅を含む4.22キロの区間。建設を担当する台北市政府捷運工程局の関係者は、硬い岩盤や脆弱(ぜいじゃく)な粘土層などを通過し、工事難易度が高いとしながらも、全力で難局を克服するとの意欲を示した。
起工式で蒋万安(しょうばんあん)台北市長は、台北・新北市民の移動時間が短縮されるだけでなく、内湖地区の交通渋滞緩和につながると北環段開業後の効果をアピールした。