離島・澎湖県では、毎年冬になると天然のヒトエグサ(海菜)が沿岸の岩場に育ち、島民はレジャーとして収穫を楽しむ。ヒトエグサは日本では“あおさ”として食卓に上る海藻。同県によれば今年は度重なる寒波の影響で生育状況が特に良く、天気が悪くなければ県内各地の海岸で収穫の様子が見られるという。
17日に澎湖海菜広報センターで収穫や加工の様子を見学した陳光復(ちんこうふく)県長は、同センターが長年にわたって地元のヒトエグサ産業を深く根付かせ、日本やオーストラリアなどに販路を広げてきたとして評価。今後さらに海外市場を開拓し、澎湖のヒトエグサの競争力を向上させるよう激励した。
県農漁局は、ヒトエグサが育つのは冬の2~3カ月で、県内の生産量は年間で約12万キロを超えるとしている。
(編集:田中宏樹)