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台湾フィルハーモニック、来月末から日本ツアー 李登輝氏に敬意を示す楽曲も演奏

2025/04/17 19:14
記者会見に出席した(左から)ソプラノ歌手の宮地江奈さん、台湾フィルハーモニック(NSO)音楽監督の準・メルクルさん、NSO首席クラリネット奏者の朱玫玲さん、ビオラ奏者の今井信子さん、台北フィルハーモニック合唱団音楽監督の古育仲さん=4月17日、台北市(NSO提供)
記者会見に出席した(左から)ソプラノ歌手の宮地江奈さん、台湾フィルハーモニック(NSO)音楽監督の準・メルクルさん、NSO首席クラリネット奏者の朱玫玲さん、ビオラ奏者の今井信子さん、台北フィルハーモニック合唱団音楽監督の古育仲さん=4月17日、台北市(NSO提供)

(台北中央社)台湾フィルハーモニック(国家交響楽団、NSO)は5月31日から6月4日にかけて、日本ツアー「フロム・フォルモサ」を開催する。熊本、大阪、東京で4公演を行う。台湾、日本の音楽家が共演し、台日の友情を伝える他、台湾文化の多様性を示す。6月2日の東京・サントリーホール公演では李登輝(りとうき)元総統に敬意を表するために制作された「交響曲第5番」が日本で初めて演奏される。開催を前に、記者会見が17日、台北市の国家音楽ホールで開かれた。

NSOの日本公演は2年ぶり。NSO音楽監督の準・メルクルさんが指揮を執り、台湾のバイオリニスト、ポール・ホワン(黄俊文)さんをソリストに迎える。世界的なビオラ奏者、今井信子さんやソプラノ歌手の森麻季さん、宮地江奈さんも参加する。サントリーホール公演ではゴードン・チン(金希文)の交響曲第5番第3、4楽章が日本初演となる他、コーチァ・チェン(陳可嘉)の客家語曲「故郷の呼び声」が台北フィルハーモニック合唱団との共演で世界初演される。

メルクルさんは、今回のツアーでは日本と台湾の友情や協力を示したいと期待を寄せる。特に、合唱団を含めて約200人が出演するサントリーホール公演は特別なものになるだろうとし、台湾で作られる高水準な音楽を見せつけたいと話した。

記者会見に出席した文化部(文化省)の王時思(おうじし)政務次長は、世界の人々に多様性のある台湾を見てもらいたいとし、NSOの日本ツアーを通じ、文化における台湾の進歩や蓄積を日本の人々に理解してもらえるよう願った。

会見では今井さんがNSOの首席クラリネット奏者、朱玫玲さんと共にブルッフの二重協奏曲ホ短調を生演奏し、優美な音色を響かせた。

日本ツアーは5月31日に熊本県立劇場、6月1日にザ・シンフォニーホール(大阪)、同2日にサントリーホール、同4日に東京オペラシティコンサートホールで開催される。今月20日には日本ツアーに先駆けたコンサートが国家音楽ホールで開かれる。

(名切千絵)

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