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台北市長が倒閣運動呼びかけ 卓行政院長「人々が同意するかが重要」/台湾

2025/04/18 13:16
卓栄泰行政院長=2025年4月18日、中央社記者徐肇昌撮影
卓栄泰行政院長=2025年4月18日、中央社記者徐肇昌撮影

(台北中央社)台湾台北地方検察署(地検)前で17日夜開かれた与党・民進党政権や検察に対する抗議集会で、野党・国民党の蒋万安(しょうばんあん)台北市長は、立法院(国会)は倒閣に向けた動きを進めるべきだとの考えを示した。卓栄泰(たくえいたい)行政院長(首相)は18日、「人々が同意するかが重要な問題だ」との立場を示した。

抗議集会は与党・民進党の立法委員(国会議員)に対するリコール(解職請求)運動を巡り、不正を働いた疑いがあるとして国民党台北市党部(支部)の主任委員が台北地検から事情聴取されたのを受け、朱立倫(しゅりつりん)国民党主席(党首)の呼びかけで行われた。地検前には国民党員や支持者が集結し、「独裁と戦おう、立ち上がろう」などのスローガンを叫んだ。警察は「行為は違法」と警告するプラカードを繰り返し掲げ、退去を呼びかけた。

蒋市長は政権運営をする民進党に対し、司法を乱用した政治的攻撃をやめるよう呼びかけた。その上で、立法院は倒閣を推進すべきだとし、頼清徳(らいせいとく)総統がこれによって国会を解散したとすれば、立法院の改選によって頼氏に対する不信任投票を行うとの考えを示した。

卓氏は立法院院会(国会本会議)出席前に報道陣の取材に応じた。蒋市長の主張に対し、行政院(内閣)は不信任案について憲法上では受け身な立場だとし、いかなるコメントもしないと述べた。

中華民国憲法追加条文では、立法院は立法委員の3分の1以上の署名で行政院長に対して不信任案を提出できるとし、立法委員の2分の1以上が賛成した場合、行政院長は10日以内に辞職しなければならないと定めている。また、行政院長は辞職すると同時に、総統に立法院の解散を求めることもできる。

(王揚宇/編集:名切千絵)

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17日夜、台北地検前で開かれた与党・民進党政権や検察に対する抗議集会で倒閣運動を呼びかける野党・国民党の蒋万安(しょうばんあん)台北市長(前列左2)=中央社記者王騰毅撮影
17日夜、台北地検前で開かれた与党・民進党政権や検察に対する抗議集会で倒閣運動を呼びかける野党・国民党の蒋万安(しょうばんあん)台北市長(前列左2)=中央社記者王騰毅撮影
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