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疫病退散を願う南部の奇祭、雨で延期 わらの馬を燃やす「火馬祭」

2025/02/14 12:43
南部・嘉義県鹿草郷の宗教施設「円山宮」で過去に開催された疫病退散を願う伝統行事「火馬祭」の様子=同郷公所(役場)提供
南部・嘉義県鹿草郷の宗教施設「円山宮」で過去に開催された疫病退散を願う伝統行事「火馬祭」の様子=同郷公所(役場)提供

南部・嘉義県鹿草郷の宗教施設、円山宮では、毎年元宵節(今年は2月12日)時期に、古くからの伝統行事「火馬祭」が開催される。わら製の馬を燃やして疫病を追い払う儀式だが、今年は雨のため、15日に延期された。

同郷公所(役場)が12日発表した。放火馬は清朝時代から伝わる元宵節恒例の年中祭典。疫病の蔓延を制御し、五穀豊穣や子孫の繁栄を祈ろうと、当時の人々が疫神を乗せるためのわらの馬を作り、それを燃やすことで疫病退散や無病息災を祈願したのが始まりとされている。

いつもなら元宵節夜に開催されるが、同郷の厳珮瑜郷長は、火馬祭の目的は物事が順調に運び、人々の無事平安を祈ることにあり、必ずしも元宵節当日夜に開催しなければならないことはないと説明した。

また、嘉義では11日夜から雨が降り始めたことに言及。来場者たちの安全に配慮し、円山宮側が12日正午、火馬祭の開催延期を決めたのだと語った。

円山宮は清朝の乾隆帝の時代に当たる西暦1755年に建立された。

(蔡智明/編集:荘麗玲)

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