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日本時代建設の建物で修繕進む 将来は文学カフェに/台湾

2025/06/21 18:39
修繕工事が進む「二崙分駐所眷舎」の内部(雲林県文化観光処提供)
修繕工事が進む「二崙分駐所眷舎」の内部(雲林県文化観光処提供)

(雲林中央社)中部・雲林県政府が、日本統治時代に派出所所長の宿舎として使われた同県二崙郷の建物「二崙分駐所眷舎」の修繕工事を進めている。7月末にも完了する予定で、県文化観光処によれば、将来的に文学カフェとして活用する方針だという。

同処によると、同建物は1930年代に建設され、2015年3月に県の歴史建築への登録が決まった。修繕工事は2100万台湾元(約1億円)超を投じて23年12月から行われている。

19日に現地を視察した張麗善(ちょうれいぜん)県長は、県政府は長期にわたり文化資産の保存と修繕に尽力し、近年は39件の修繕プロジェクトを進めていると説明。「二崙分駐所眷舎」は地方文化の再構築と歴史的記憶の保存を推進する重要な取り組みの一つだと語った。

鍾東栄二崙郷長は、二崙には豊かな文化的蓄積があり、現在の中国・福建省漳州周辺にルーツを持つ詔安客家の言葉や文化が色濃く残ると強調。また多くの作家のふるさとでもあるとし、文学カフェと周辺の観光スポットを結び付け、地域の芸術文化を盛り上げたいと語った。

(蔡智明/編集:齊藤啓介)

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