台北市政府交通局が、市内の一部道路に「歩行者優先ゾーン」を設定した。車両の制限速度は20キロで、クラクションの使用を禁じた他、歩行者と車両の事故が発生した場合、車両の過失割合は10割となる。台湾で初めての試み。
歩行者優先ゾーンが設定された地区の里長(町内会長)によると、道路は狭いものの、周辺住民の駐車ニーズがあり、駐車スペースを廃止して歩道を設置することが難しかったことから優先ゾーンを設置したと説明。設置後1週間で通行車両の速度が下がり、効果が出ているとした。
市では昨年から一部の道路を対象に、車両の制限速度を50キロから30キロに下げた「歩行者フレンドリーゾーン」の設定を推進。交通局では引き続き歩行者に優しい環境を整備する方針を示している。