台湾海峡に浮かぶ離島・澎湖で9日、珍鳥のチャバラアカゲラが確認された。台湾での観察記録がほとんどなく、澎湖で発見された第431の新種の鳥だという。
チャバラアカゲラを発見したのは澎湖県野鳥学会研究調査組の鄭謙遜組長。県西側の東衛林区で野鳥のモニタリングを行い、飛んでいる蝶々を撮ろうとした際、ジャングルの木の幹をつつき、中にいる虫を食べているチャバラアカゲラに気づいたという。
チャバラアカゲラはヒマラヤなどに分布するキツツキ類。鄭さんはチャバラアカゲラについて、書籍では「森のお医者さん」として紹介されていると説明。台湾ではこれまでに観察記録が出ていないため、その習性などがまだ分からないが、台湾で確認された新記録の鳥だとしている。
台湾にチャバラアカゲラが姿を見せたという情報が広がると、その姿を写真に残そうと、大勢の愛鳥家らが東衛に集まった。
(編集:荘麗玲)