花見の名所として知られる南部・嘉義県の阿里山国家森林遊楽区でここ数日、サクラの枝を折って花びらを食べるタイワンザルの姿が目撃されている。花見客の1人がその様子をカメラに収めた。
“証拠写真”を撮ったのは写真愛好家の張文良さん。園内で開かれている阿里山フラワーフェスティバルを満喫しようと、先祖の墓参りを行う清明節に伴う連休明けの6日、同園を訪れたところ、オオシマザクラをむしゃむしゃ食べるタイワンザルに気がつき、すぐに撮影。翌日再訪しても、木に登って満開のサクラの花を食べるサルの群れに遭遇したという。
林務局嘉義林区管理処によれば、同園には約80頭のサルが生息している。先日サルが人間から食べ物を奪ったり威嚇したりする事件が起きたことを受け、地元の人々や同処職員などからなる猿害対策チームが結成され園内の巡視に当たっている。
サルが花を食べる知らせを受け、現場に駆けつけたが逃げられた。同処はサルに出会ったら餌やりしたり、近づいたりしないよう呼びかけるとともに、食べ物が入ったビニール袋の持参を避けるよう注意を促した。