南部・高雄市の前峰中学校と嘉興中学校で21日、台湾産の高級魚ハタを食材として使った給食が初めて提供された。同市政府教育局は、生徒からは「毎日食べたい」との感想が上がったとしている。
この日提供されたのは、蒸しハタと国産の豚肉と野菜を具材にしたうどん、果物など。前峰中の林啓文校長は「おいしく、健康的だ」と太鼓判を押した。同校の女子生徒は「ハタは口に入れた瞬間にすぐ溶け、香りも良く、おいしい」と語った。
同校を視察した行政院(内閣)農業委員会漁業署の張致盛署長は、この機会を通じて学校は食育を行うことができるとし、生徒に対して国産ハタ産業について理解してもらい、国産の良質な水産品を広めてもらいたいと期待を寄せた。
台湾産のハタは今年、中国からの禁輸を受け、農業委などが新たな販路の開拓に取り組んでいる。