(台北中央社)漫画・アニメの祭典「台北国際コミック・アニメフェスティバル」(台北国際動漫節)が6日、台北市の南港展覧館で開幕した。野党が多数派の立法院(国会)は先月、今年度の文化部(文化省)の予算を大幅に削減し、漫画やアニメの分野にも影響が及んでいるが、李静慧(りせいけい)政務次長は、イベントが順調に開催され、われわれが漫画を求めていることを立法院に示したいと語った。
10日までの期間中、延べ48万人の来場が見込まれている。6日午前10時の開場前には、前日深夜から並んだ人を含む多くの入場希望者が長い列を作った。
イベントを主催した漫画・アニメの業界団体、中華動漫出版同業協進会の蘇偉銓理事長は、今年は100社余りが出展すると説明。多くの優れた作品が注目を集めることを期待すると語った。
李政務次長は記者会見で、予算の削減により、当初計画していたクリエーティブ産業の振興などを目的に青少年に付与しているポイント「文化幣」の優遇措置が実施できなくなったことについて陳謝。京都国際マンガミュージアムでの出展に関する費用や中部・台中市で進む国家漫画博物館の開館準備にも影響が及んでいるとしながらも、文化部は行政院(内閣)と引き続き努力し、人々が漫画を愛するパワーを伝えていくと語った。