(台北中央社)台湾の電子機器製造大手、鴻海(ホンハイ)精密工業で電気自動車(EV)事業の最高戦略責任者(CSO)を務める日産自動車出身の関潤氏が春節(旧正月、今年が1月29日)前に訪日し、日産幹部と連携について協議していたことが分かった。消息筋が7日までに中央社に明らかにした。
昨年12月中旬、ホンダと日産が経営統合の協議に入ると発表するのとほぼ同時期に、鴻海の劉揚偉董事長(会長)は関氏をフランスに派遣し、日産の筆頭株主であるルノーと日産株の売却について協議した。ホンダと日産は今年2月中旬に経営統合の方向性を決定するとしており、消息筋によれば、関氏はホンダと日産が結論を出す前に日産幹部と接触したという。
関氏は1986年に日産に入社し、2019年には日産のナンバー3である副最高執行責任者(COO)を務めた経歴を持つ。23年2月に鴻海に移籍し、EV事業のCSOに就任した。