(台北中央社)俳優のバービィー・スー(徐熙媛、大S)さんがインフルエンザに感染し、肺炎を併発して亡くなったのを受け、台湾ではインフルエンザワクチンの接種を受ける人が急増している。衛生福利部(保健省)疾病管制署は6日、公費接種のワクチンが同日時点で残り約4万回分になったとした上で、10万回分の追加購入について行政院(内閣)が同日の院会(閣議)で同意したと発表した。
2024年度の公費接種は当初658万回分が用意され、昨年10月1日に65歳以上の高齢者や妊婦、特定の持病がある人、生後6カ月以上の乳幼児、高校生以下の児童生徒、医療従事者などを対象に始まった。年末の時点で約80万回分が残っていたため、今年1月1日には生後6カ月未満を除く全員に対象が拡大された。
疾病管制署の曽淑慧報道官は6日、中央社の取材に応じ、5日は約4万6千回分が公費で接種されたと説明。追加購入分は早ければ今月20日にも接種機関に届くとし、接種対象は昨年10月時点と同様にするとの方針を示した。
行政院(内閣)の李慧芝報道官によれば、6日の行政院会では卓栄泰(たくえいたい)行政院長(首相)が追加購入について言及し、自己負担での接種に関してはワクチンが十分に残っていると説明した。