(東京中央社)李逸洋(りいつよう)台北駐日経済文化代表処代表(大使に相当)は6日、米国で現地時間7日に開かれる日米首脳会談について、近年は中国の軍事演習が常態化しており、地域の安全保障に極めて大きな脅威と破壊をもたらしているとし、共同声明での台湾海峡の平和と安定の重要性への言及に期待を寄せた。
李代表はこの日、日本と台湾の関係強化と発展を目指す日本台湾親善協会の会合に出席。2021年の日米首脳会談で発表された共同声明の中では台湾海峡の平和と安定の重要性が強調され、その後はさまざまな国際的な場で台湾海峡の平和と安定が世界の安全保障と繁栄に欠かせないものだとする発言があったとの認識を示した。その上で、今回の会談でも国際社会に台湾海峡への重視を呼びかけ、台湾海峡やインド太平洋地域全体の安全保障と平和を守ることを望むと語った。
日本台湾親善協会会長の衛藤征士郎前衆院議員はあいさつで、会合前に岩屋毅外相と電話したと明かし、台湾海峡の平和と安定の重要性を共同声明に明記するとともに、記者会見でも強調するよう求めたなどと語り、出席者から拍手が上がった。