ハンドラー(担当者)とペアを組み、違法薬物の密輸を水際で防ぐ麻薬探知犬。財政部関務署麻薬探知犬訓練センターによれば、今年上半期、探知犬が見つけた不正薬物の総重量は146キロだった。末端価格にして昨年の7割に相当する約2億4000万台湾元(約10億6000万円)に上る。
麻薬探知犬の良質な育成環境の整備を図り、台湾は2007年に2億元(約8億8300万円)の経費を投入。関連の分野で先進的な地位にあるオーストラリアと交わした覚書では、育種や訓練、情報交換などの面で協力することが記された。
同訓練センターによれば、台湾で現在活躍中の麻薬探知犬は37匹。オーストラリアの制度を踏襲し、犬種はいずれもラブラドール・レトリーバー。同訓練センターは、2025年を目処に麻薬探知犬とハンドラーのペアを44組に拡大する方針。