台湾最大級の水族館、南部・屏東県の国立海洋生物博物館に最近、変わった外見と動きが特徴の海水魚が出現した。普段は浅い海に生息するが、水深600メートルくらいまでの砂泥底でも過ごせるホウボウだ。光が届かない世界に棲む生き物として同館では珍しいという。
ホウボウは体に不規則な赤い斑があり、青色で縁取られている大きな胸ヒレには青い斑点が散在している。ヒレを広げて泳ぐ姿はまるで蝶が羽を広げているように見えることから、台湾では「水の中の蝶」と呼ばれている。
胸ヒレの横には3本の脚のような軟条が発達するホウボウ。これを使って海底を歩くように獲物を探し回るが、敵が間近に迫った時は、この美しい胸ヒレを一気に広げて敵を驚かせてその瞬間に逃げてしまう。頭の良い魚と言っても過言ではないかも?